画像電子学会 第6回 画像ミュージアム研究会

2008/2/29(金),画像電子学会の第6回 画像ミュージアム研究会(pdf)に行って来ました.

発表は4件と少なめながら,非常に有意義な議論に参加することができました.

以下,参加レポです.

※レポはryojin3の所感であり,講演者の意見・意図が100%反映されているとは限りません!その点ご注意くださいませ.

※今回は,有料の研究会だったため(資料代なので問題ないとは思いますが),内容については簡単にしか書いていません.詳細は画像電子学会Webサイトもしくは研究会Webサイトでご確認下さい.情報があまりないかもしれませんケド...



報告
  • タイトル:Font Museumの公開
  • 著者(○は発表者):○長村玄,小町祐史,上村圭介:情報規格調査会 SC34/WG2小委員会)

  • Font Museumについて.その問題意識や意義について.
    • 実際の活字の収蔵の問題
    • 活字のディジタル化の問題
    • ディジタル化することによる著作権の問題
    • ビジネスの方向性,等



報告
  • タイトル:進化計算アルゴリズムの視覚化と展示への応用
  • 著者(○は発表者):○田島悠史,桐山孝司:東京芸術大学大学院映像研究科




報告
  • タイトル:土器画像検索システムと展示への応用の検討
  • 著者(○は発表者):○茂呂優太,徳永幸生,杉山精:芝浦工業大学

  • 以下の超2次関数を使って,土器画像から特徴パラメータを取得し,補助パラメータ(ここでは省略)と合わせて土器画像を分類検索するシステム.
  • 上式において,各記号は以下を表す.
    • a1,a2,a3 は xyz 各軸における長さ
    • ε1,ε2 は xz・xy 各平面における角張り具合
    • k1,k2 は z 軸方向の先細り度合い
    • y = 0 として上式を使用している.
  • この式は,国立歴史民俗博物館の土器画像 200 枚に適用.
  • ペン入力やテンプレートを選択できるような UI を用意し,入力値と特徴を比較,適合結果を返す仕組み.
  • 国立歴史民俗博物館企画展示「弥生はいつから!?」で実証実験.
  • アンケートで評価.



報告
  • タイトル:部分的分類知識の統合による博物館情報の横断検索の提案
  • 著者(○は発表者):○山田 篤,小町祐史,安達文夫:京都高度技術研究所,大阪工業大学,国立歴史民俗博物館
  • 博物館同士の情報交換(横断検索)が目的.
  • 各館の分類知識を統合するポータルサイトを作って検索するのが望ましい.
  • 各館の分類知識の統合方法は,
    • 特定ジャンルの複数のコレクションに含まれる資料名称をもとに,分類語彙を設定.
    • 分類語彙中,他のコレクションと共通で現れた語がキー.
    • コレクション同士の類似度は以下の式で計算する.
      • AとBの共通語彙数×2 ÷ (Aの語彙数+Bの語彙数)
  • 類似度から見えてくるコレクションの関係を分析.
  • 今後は,分類知識の修正や更新の仕組みや,具体的な横断検索の仕組みを検討.

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