デジタル復元

京都・臨済宗大本山建仁寺(東山区)の襖絵「雲龍図」(重文,桃山時代,海北友松筆)4幅(吽形相(うんぎょうそう))がデジタル複製され,5/10まで公開されているようです.
今回のデジタル複製はNPO法人京都文化協会が2007年からキヤノンと3年間の期間限定で進めている文化財未来継承プロジェクト「綴TSUZURI」の一環として制作されたものだそうです.
複製は,原画一幅毎にデジカメで45分割撮影し,合成画像を特殊和紙に出力することで制作されたようです.綴プロジェクトの技術ページには,撮影・印刷・金箔・表具に関する技術について解説がなされています.ここでは,補足的なリンクのみ付けておきます.

ページではさらりと画像の光源ムラ防止や濃度バラつき補正,色調補正,レンズの収差補正等が述べられていますが,一つ一つは相当高い技術が用いられているのでしょう.また,このプロジェクトのために開発された専用和紙ってどんな紙なのか気になりますが,詳細は探せませんでした.一応,Tech On!のニュースによると,コウゾを主原料にミツマタを加えた専用紙らしいです.

撮影技術
印刷技術
金箔

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