博物館におけるメタデータ

前回の続きです.

前回,博物館情報学とは「モノを管理するためのデータ資源=メタデータ」に着目し,博物館を楽しむための学問だと書きました.では,博物館におけるメタデータとは,どのようなものがあるのでしょうか.また,それを使うとどう楽しめるのでしょうか.

今回は前者の「博物館におけるメタデータ」について書きたいと思います.

単に「モノを管理するためのデータ資源」といっても,モノそのものの管理情報(物理的な特性等)もあれば,モノに関する来歴情報(今まで管理されてきた遍歴や所在,メンテナンス情報等),権利情報や関連資料情報,モノの管理に携わる人的リソース情報等,様々な情報が考えられます.

日本も含めた世界各国において,これらの情報を整理して標準化する動きがあります.

標準化とは,堅い言葉で言うならば,「実在の問題又は起こる可能性がある問題に関して,与えられた状況において最適な秩序を得ることを目的として,共通に,かつ,繰り返して使用するための記述事項を確立する活動」(JISZ8002)のことを言います.

要するに,誰がいつ実施しても同一にでき,かつ合理的に進めることのできる仕事の方法のことを標準と言います.一般的に標準化を行うことで,業務効率化によるコスト削減,品質の維持向上等が行えると言われています.

これを博物館におけるメタデータの標準化に当てはめてみますと,博物館業務の効率化に伴い業務従事者の作業コストが削減し,かつモノを管理するためのデータ資源の品質が維持向上していく,と考えられます.

では,具体的に各国でどんな取り組みがなされているのか・・・

は,また今度^^

1 コメント:

Unknown さんのコメント...

博物館学の勉強中で博物館情報のメタデータについてわかりました。ありがとうございました。